SSブログ

大島、三原山、裏砂漠 etc. [遊ぶ]

.

昔のこと、太陽を覗くとクシャミする体質の誰かがいた。
今は、春になればどこもかしこもくしゃみに溢れ、
偉大な太陽には鼻っ先で笑われているに過ぎない。

けれど、どこかの島の、火山の、這いつくばる犬達の群れは
太陽に向けて懸命に遠吠えしていた。

1024_DSC_0087.jpg


黒い、自然の瓦礫は人工的な瓦礫とは違い不必要なものは含まず、
ただ、サクサクともろく、乾燥ついて人を寄せ付けない。
そんな環境でも植物はどこにあるのか見当もつかない、
どこかの土に根を生やし、日に向かって伸びては、
嫌味のような風に耐えている、都会の人間のような生き方をしている。

1024_DSC_0050.jpg


何処にあるかわからない土にはきっと、
太陽の温もりも少し隠れているのだろうか。
荒れ果てた、終わりの果てから、はじめようとする生命力は
僕らの中にも隠れてるだろうか。

1024_DSC_0062.jpg


荒れ果てた島の、火山の空の向こうに、
薄っらとその答えが揺れている。薄っすらとだが僕らの中にも、
隠れている生命力がその姿。

1024_DSC_0064.jpg


遠吠えは止め、いつしかどこかへ歩き出しだした犬達。
この世界。だから今は嫌味のような風も心地よい。

.
nice!(3)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。