睨む、向かう、鳴く、中心より。 [痩せる]
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最近のお気に入りの出来事と
その他の絵空事との間で何気なく
挟んどいたはずのしおりが
いつの間にかみあたらず。
いま現在地はいったいどこですか?
我は誰ですか?
マジックキャプチャー出来ず終いで
中心もどこかわからない、
ひらひらとした蝶みたいな歩き方で。
いいのでしょうか?
チェシャー猫が笑う。
中心から。中心から。
猫がピリオド。
猫が割ってはいる、しおりのように。
はい、ここまでよー。
僕らはそれで足を止めた。
でもひらひら歩くよりかは、、
少しだってマシなはずだから。
おお、チェシャー猫よ。
よくぞ笑ってくれたものよ。
そのような真ん中から堂々と。
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最近のお気に入りの出来事と
その他の絵空事との間で何気なく
挟んどいたはずのしおりが
いつの間にかみあたらず。
いま現在地はいったいどこですか?
我は誰ですか?
マジックキャプチャー出来ず終いで
中心もどこかわからない、
ひらひらとした蝶みたいな歩き方で。
いいのでしょうか?
チェシャー猫が笑う。
中心から。中心から。
猫がピリオド。
猫が割ってはいる、しおりのように。
はい、ここまでよー。
僕らはそれで足を止めた。
でもひらひら歩くよりかは、、
少しだってマシなはずだから。
おお、チェシャー猫よ。
よくぞ笑ってくれたものよ。
そのような真ん中から堂々と。
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山陰海岸ジオパークと魚見台 [遊ぶ]
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普段住んでいる町からは太平洋沿岸の砂浜に
わりかし近いが宿泊先の湯村からは
日本海まで数十キロの距離だった。
深い山間から海まで、案外距離がないことが
不思議でならない。
岩場の多い荒波の山陰海岸は
奇形の岩の宝庫だった。
今日は、ある写真の岩場と砂の海岸、を実際
探しだすゲーム。海岸線を見比べながら移動する。
日本海には松がよく似合った。
海岸沿い赤松の巨木からは松ヤニがこぼれて
やけに晴れ渡った空に反応して輝いた。
乾いた風の波が皮膚に刺さる気候、
海岸の釣りびとは今日も釣れずに
日焼けばかりしているようだった。
魚見台という高台のかつて魚群を探す為に
建てられた展望台から眺める海には
魚は見当たらなかった。
それでも竿を投げる。
海へ?魚へ?自分へ?空へ?未来へ?
過去へなのか?じりじり日焼けする。
砂浜が人工的に作られ、おおよそ日本海らしからぬ
イメージの海岸も、松の木だけは絵になる。
何ヵ所か巡っているうちに写真の場所へと
たどり着けた。
日が傾き山の陰が広がって来てはいたが
それに間違いなかった。
山陰海岸は思いの外美しく。
陰のかかる西の海。
砂浜の無数の穴はすべてカニの巣。
近づくと素早く潜り込むカニ。
広い空を回遊する鳶。
目の前をかすめとぶ鳶。
美しく。
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普段住んでいる町からは太平洋沿岸の砂浜に
わりかし近いが宿泊先の湯村からは
日本海まで数十キロの距離だった。
深い山間から海まで、案外距離がないことが
不思議でならない。
岩場の多い荒波の山陰海岸は
奇形の岩の宝庫だった。
今日は、ある写真の岩場と砂の海岸、を実際
探しだすゲーム。海岸線を見比べながら移動する。
日本海には松がよく似合った。
海岸沿い赤松の巨木からは松ヤニがこぼれて
やけに晴れ渡った空に反応して輝いた。
乾いた風の波が皮膚に刺さる気候、
海岸の釣りびとは今日も釣れずに
日焼けばかりしているようだった。
魚見台という高台のかつて魚群を探す為に
建てられた展望台から眺める海には
魚は見当たらなかった。
それでも竿を投げる。
海へ?魚へ?自分へ?空へ?未来へ?
過去へなのか?じりじり日焼けする。
砂浜が人工的に作られ、おおよそ日本海らしからぬ
イメージの海岸も、松の木だけは絵になる。
何ヵ所か巡っているうちに写真の場所へと
たどり着けた。
日が傾き山の陰が広がって来てはいたが
それに間違いなかった。
山陰海岸は思いの外美しく。
陰のかかる西の海。
砂浜の無数の穴はすべてカニの巣。
近づくと素早く潜り込むカニ。
広い空を回遊する鳶。
目の前をかすめとぶ鳶。
美しく。
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和池の大カツラと名水百選 [遊ぶ]
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いつから生えているのか、
樹齢は定かではない。
が、その木のふもとから見つかった湧水は
千年水と呼ばれているのだから
きっと千年生きた木なのだろう。
そんな冷たく澄んだ湧水が中心となって
形成された植物園。
湿地、小川のほとり、とちの木、
日当たりの良いテラスなど、場所によって
咲く植物もまた異なる。
咲く花成る実は覚えきれない程に豊富だ。
湧水は一年ごしの目的地。
昨年は時間切れで来園できなかった。
カツラの巨木の近くには不思議と
よい湧水が湧いていることが多いそうだ。
川の流れを見守るように根をはって寄り添う
和池の大カツラ。
なにかパワーをおくれと願いつつ、
溢れる湧水を飲んだ。
ペットに詰めて持ち帰ったものは時間が経ったら
パワーが消えてしまったようで、
カツラの木のふもとでのんだ湧水がやはり
美味しかった。名水百選。
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いつから生えているのか、
樹齢は定かではない。
が、その木のふもとから見つかった湧水は
千年水と呼ばれているのだから
きっと千年生きた木なのだろう。
そんな冷たく澄んだ湧水が中心となって
形成された植物園。
湿地、小川のほとり、とちの木、
日当たりの良いテラスなど、場所によって
咲く植物もまた異なる。
咲く花成る実は覚えきれない程に豊富だ。
湧水は一年ごしの目的地。
昨年は時間切れで来園できなかった。
カツラの巨木の近くには不思議と
よい湧水が湧いていることが多いそうだ。
川の流れを見守るように根をはって寄り添う
和池の大カツラ。
なにかパワーをおくれと願いつつ、
溢れる湧水を飲んだ。
ペットに詰めて持ち帰ったものは時間が経ったら
パワーが消えてしまったようで、
カツラの木のふもとでのんだ湧水がやはり
美味しかった。名水百選。
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窓の外に夢が輝く旅館 [食う]
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やまない雨を何度振りはらったのか、
双子のワイパーが忙しく往復動作を繰り返す。
ので、車から降りるのはままならない。
土産巡りで見回る度に服を濡らす。
天気が天気なので宿泊先へはほぼ直行だった。
和の香りが出迎える旅館、
泡立つ抹茶、栃の実の和菓子。
着物の女将さん。
トラディショナルなたたずまいに
慣れない気持ちと身体が
ふわふわと浮き足立つ。
抹茶も和菓子も味がしない。
和の香りも線香みたいだった。
けれど、部屋担当の従業員さんが
気さくでよくしゃべるものだから
いつのまにか打ち解けたようだ。
二日目には美味しい抹茶、
栃の実の和菓子。
そして窓から見える夢。
この旅館、朝野屋の社長さんが
つくったという、夢の字のライトアップ。
夜になると山の上に点灯する。
最近落雷による故障から復旧したばかり。
あとは美味しいものを食べてぐっすりと。
夢の中へ。
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やまない雨を何度振りはらったのか、
双子のワイパーが忙しく往復動作を繰り返す。
ので、車から降りるのはままならない。
土産巡りで見回る度に服を濡らす。
天気が天気なので宿泊先へはほぼ直行だった。
和の香りが出迎える旅館、
泡立つ抹茶、栃の実の和菓子。
着物の女将さん。
トラディショナルなたたずまいに
慣れない気持ちと身体が
ふわふわと浮き足立つ。
抹茶も和菓子も味がしない。
和の香りも線香みたいだった。
けれど、部屋担当の従業員さんが
気さくでよくしゃべるものだから
いつのまにか打ち解けたようだ。
二日目には美味しい抹茶、
栃の実の和菓子。
そして窓から見える夢。
この旅館、朝野屋の社長さんが
つくったという、夢の字のライトアップ。
夜になると山の上に点灯する。
最近落雷による故障から復旧したばかり。
あとは美味しいものを食べてぐっすりと。
夢の中へ。
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タグ:湯村温泉 朝野屋
二十数羽のコウノトリに誘われ森の奥へ。 [遊ぶ]
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コウノトリの郷、
本物のコウノトリが空を飛び介い
毛繕い、身繕い。
ここらでみかける白い鳥はすべてコウノトリだと
思い込んで田んぼを眺めていた。
ここにきてはじめて本物を
みわけられた。
いまとなってはその多くはシロサギ、
だったようにおもう。
ゲージ越しに直立するコウノトリがうなずく。
コウノトリの郷は田んぼと小川、松が植林された
森に抱かれた人工保育・保護公園。
森に向かってハイキングコースがあったために
ゲージなしのコウノトリ会いたさに軽い気持ち
登りはじめた。
が、コース、長い。
足元が雨でゆるい。
途中森の奥からこちらに向かって雨が迫ってきた。
台風の残り雨。
あっという間に森のなかで大雨に包まれた。
森の中でそこそこに緩やかな斜面を選択し、
松の木の下で雨が通りすぎるまで
ふたりじっとしている。
自然と山の一部に迎い入れられた様な
一体感に包まれた。安心感さえ漂うものだ。
まるでキノコか、シダ植物のように。
威嚇するように鳴くコウノトリが
道中追いかけていた。姿が見えず、
声だけが近づく。
この大雨の間にそのコウノトリの声は
聞かなくなった。
静けさと不思議が広がる世界。
小雨のタイミングでかけ降りると
山の下は湿気と熱気が漂っていた。
現実に戻ったアリスの気持ち。
濡れた足元、服。
一気に不快感が増した。
雨降りの前よりも
ゲージのコウノトリたちも心なしか
しょんぼりとしていた。
僕らを追いかけていたコウノトリだけは
森の奥の秘密を、しぃーーっと黙ってるようにと
森の中から僕らを見つめ続けていた、
、、様な気がした。
じっとりとした身体をなんとかしようと
ウッドで仕上げられた茶屋にはいる。
何気なく頼んだ米粉ソフト&シフォンケーキが
絶妙過ぎて驚いた。
美味しいものに出合う時ってのは
予想もせず突然なんだと気づいたんだ。
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コウノトリの郷、
本物のコウノトリが空を飛び介い
毛繕い、身繕い。
ここらでみかける白い鳥はすべてコウノトリだと
思い込んで田んぼを眺めていた。
ここにきてはじめて本物を
みわけられた。
いまとなってはその多くはシロサギ、
だったようにおもう。
ゲージ越しに直立するコウノトリがうなずく。
コウノトリの郷は田んぼと小川、松が植林された
森に抱かれた人工保育・保護公園。
森に向かってハイキングコースがあったために
ゲージなしのコウノトリ会いたさに軽い気持ち
登りはじめた。
が、コース、長い。
足元が雨でゆるい。
途中森の奥からこちらに向かって雨が迫ってきた。
台風の残り雨。
あっという間に森のなかで大雨に包まれた。
森の中でそこそこに緩やかな斜面を選択し、
松の木の下で雨が通りすぎるまで
ふたりじっとしている。
自然と山の一部に迎い入れられた様な
一体感に包まれた。安心感さえ漂うものだ。
まるでキノコか、シダ植物のように。
威嚇するように鳴くコウノトリが
道中追いかけていた。姿が見えず、
声だけが近づく。
この大雨の間にそのコウノトリの声は
聞かなくなった。
静けさと不思議が広がる世界。
小雨のタイミングでかけ降りると
山の下は湿気と熱気が漂っていた。
現実に戻ったアリスの気持ち。
濡れた足元、服。
一気に不快感が増した。
雨降りの前よりも
ゲージのコウノトリたちも心なしか
しょんぼりとしていた。
僕らを追いかけていたコウノトリだけは
森の奥の秘密を、しぃーーっと黙ってるようにと
森の中から僕らを見つめ続けていた、
、、様な気がした。
じっとりとした身体をなんとかしようと
ウッドで仕上げられた茶屋にはいる。
何気なく頼んだ米粉ソフト&シフォンケーキが
絶妙過ぎて驚いた。
美味しいものに出合う時ってのは
予想もせず突然なんだと気づいたんだ。
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