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あおい、あおい、あおい。 [遊ぶ]

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紫陽花は散らない。
花びらが風に舞うこともなく、
道端を転がってどこかに集うこともなく、
咲いてはそのまま、ドライフラワーのように
枯れていく。

華々しく散ることが潔い

そんな生きざまとは現実にどのくらい
あるのだろうか。

紫陽花の枯れていく様こそ
僕らが日常を生きて生き抜いて
死んでいく姿にそっくりではないか。

そうおもうと、道端にけなげに咲き続ける
夏の紫陽花がなんとも愛しいのである。

この夏のサッカー日本代表は
華々しく散ったのだろうか、
それとも懸命に生き抜く道すがらの
美しく咲く姿の断片だったのだろうか。

あとから咲くあらたなはなの
道しるべとしてたちつづけたたかいつづけ
枯れていくはなの、美しさである。

。。。

紫陽花のはなに見える部分は本当は花ではなく、
がくである。

本来花と言われる部分はカラフルな額の、
中心のほんの小さな部分。

本当のはなを咲かせるために、
散らずに枯れていく、
青、紫の歴史はいつしかサムライブルーという
うつくしい花を咲かせるだろう。

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大島、三原山、裏砂漠 etc. [遊ぶ]

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昔のこと、太陽を覗くとクシャミする体質の誰かがいた。
今は、春になればどこもかしこもくしゃみに溢れ、
偉大な太陽には鼻っ先で笑われているに過ぎない。

けれど、どこかの島の、火山の、這いつくばる犬達の群れは
太陽に向けて懸命に遠吠えしていた。

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黒い、自然の瓦礫は人工的な瓦礫とは違い不必要なものは含まず、
ただ、サクサクともろく、乾燥ついて人を寄せ付けない。
そんな環境でも植物はどこにあるのか見当もつかない、
どこかの土に根を生やし、日に向かって伸びては、
嫌味のような風に耐えている、都会の人間のような生き方をしている。

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何処にあるかわからない土にはきっと、
太陽の温もりも少し隠れているのだろうか。
荒れ果てた、終わりの果てから、はじめようとする生命力は
僕らの中にも隠れてるだろうか。

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荒れ果てた島の、火山の空の向こうに、
薄っらとその答えが揺れている。薄っすらとだが僕らの中にも、
隠れている生命力がその姿。

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遠吠えは止め、いつしかどこかへ歩き出しだした犬達。
この世界。だから今は嫌味のような風も心地よい。

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さらば初代XPERIA [遊ぶ]

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サービス対象外がやたら増えた。
アップデートもとうに打ち切られた。
海水に濡れ、泥に水没し、
爆発するバッテリーを交換し、
基盤が損傷しながらも
使い続けた。
地震のときはバッテリー切れで
使い物にならなかった。
液晶画面に大きなひびが入った事もある。

こんなにこんなに
いっぱい一緒に過ごしてきたんだ。

四隅のかどが心なしか
すり減って見える、
お疲れ様でしたのXPERIA

こんにちは、のXPERIA との
思い出にも期待である。

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君の名は?ガリガリくん [遊ぶ]

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次の日には殆ど消えてしまった
車道の雪、屋根の雪。

芝生を覆い隠した雪も数日経つと
跡形なかった。

それでも何日も太陽の下でも
ふんばって解けずに残る雪。

我慢を重ねた彼らは雪と呼ぶには
あまりに固く、美しく、
そして孤独のよう。

繰り返す真夜中の冷たく
鋭い、けれど安らぎの時間も。
動き回れぬ固い身体を、
せつなくてせつなくて、
どうにか動かそうとすると、
崩れる身体を。

翌朝の日の光は
優しさとも厳しさとも呼ぶ
温もりで溶かし、凝固する
身体を再び。

ガリガリの雪たち
スノーマンにもなれず
転がる事もない雪たち。

あといくつの命だろうと
夜を越え昼を越え。

明日の何にも期待せず
けれど明日を待ち焦がれる。

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でりさんぽ [遊ぶ]

15ねんもそだてないと花も咲かない、
ハンカチの木の花をみたぞ。
15ねんがんばって育てたんだろうな。

でりあの15ねんまえってまださるだったかな。
まあいまもさるなんだけどな。

いつ花は咲くんだろうな。
咲くって信じることがだいじだな。

枯れ木にはながさくんだから。

山陰海岸ジオパークと魚見台 [遊ぶ]

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普段住んでいる町からは太平洋沿岸の砂浜に
わりかし近いが宿泊先の湯村からは
日本海まで数十キロの距離だった。

深い山間から海まで、案外距離がないことが
不思議でならない。

岩場の多い荒波の山陰海岸は
奇形の岩の宝庫だった。

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今日は、ある写真の岩場と砂の海岸、を実際
探しだすゲーム。海岸線を見比べながら移動する。

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日本海には松がよく似合った。

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海岸沿い赤松の巨木からは松ヤニがこぼれて
やけに晴れ渡った空に反応して輝いた。

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乾いた風の波が皮膚に刺さる気候、
海岸の釣りびとは今日も釣れずに
日焼けばかりしているようだった。

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魚見台という高台のかつて魚群を探す為に
建てられた展望台から眺める海には
魚は見当たらなかった。

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それでも竿を投げる。
海へ?魚へ?自分へ?空へ?未来へ?
過去へなのか?じりじり日焼けする。

砂浜が人工的に作られ、おおよそ日本海らしからぬ
イメージの海岸も、松の木だけは絵になる。

何ヵ所か巡っているうちに写真の場所へと
たどり着けた。

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日が傾き山の陰が広がって来てはいたが
それに間違いなかった。

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山陰海岸は思いの外美しく。
陰のかかる西の海。

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砂浜の無数の穴はすべてカニの巣。
近づくと素早く潜り込むカニ。

広い空を回遊する鳶。
目の前をかすめとぶ鳶。

美しく。

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和池の大カツラと名水百選 [遊ぶ]

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いつから生えているのか、
樹齢は定かではない。

が、その木のふもとから見つかった湧水は
千年水と呼ばれているのだから
きっと千年生きた木なのだろう。

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そんな冷たく澄んだ湧水が中心となって
形成された植物園。

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湿地、小川のほとり、とちの木、
日当たりの良いテラスなど、場所によって
咲く植物もまた異なる。

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咲く花成る実は覚えきれない程に豊富だ。

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湧水は一年ごしの目的地。
昨年は時間切れで来園できなかった。

カツラの巨木の近くには不思議と
よい湧水が湧いていることが多いそうだ。

川の流れを見守るように根をはって寄り添う
和池の大カツラ。

なにかパワーをおくれと願いつつ、
溢れる湧水を飲んだ。

ペットに詰めて持ち帰ったものは時間が経ったら
パワーが消えてしまったようで、
カツラの木のふもとでのんだ湧水がやはり
美味しかった。名水百選。

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二十数羽のコウノトリに誘われ森の奥へ。 [遊ぶ]

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コウノトリの郷、
本物のコウノトリが空を飛び介い
毛繕い、身繕い。

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ここらでみかける白い鳥はすべてコウノトリだと
思い込んで田んぼを眺めていた。

ここにきてはじめて本物を
みわけられた。

いまとなってはその多くはシロサギ、
だったようにおもう。

ゲージ越しに直立するコウノトリがうなずく。

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コウノトリの郷は田んぼと小川、松が植林された
森に抱かれた人工保育・保護公園。

森に向かってハイキングコースがあったために
ゲージなしのコウノトリ会いたさに軽い気持ち
登りはじめた。

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が、コース、長い。
足元が雨でゆるい。
途中森の奥からこちらに向かって雨が迫ってきた。
台風の残り雨。

あっという間に森のなかで大雨に包まれた。

森の中でそこそこに緩やかな斜面を選択し、
松の木の下で雨が通りすぎるまで
ふたりじっとしている。

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自然と山の一部に迎い入れられた様な
一体感に包まれた。安心感さえ漂うものだ。

まるでキノコか、シダ植物のように。

威嚇するように鳴くコウノトリが
道中追いかけていた。姿が見えず、
声だけが近づく。

この大雨の間にそのコウノトリの声は
聞かなくなった。

静けさと不思議が広がる世界。

小雨のタイミングでかけ降りると
山の下は湿気と熱気が漂っていた。

現実に戻ったアリスの気持ち。

濡れた足元、服。
一気に不快感が増した。

雨降りの前よりも
ゲージのコウノトリたちも心なしか
しょんぼりとしていた。

僕らを追いかけていたコウノトリだけは
森の奥の秘密を、しぃーーっと黙ってるようにと
森の中から僕らを見つめ続けていた、
、、様な気がした。

じっとりとした身体をなんとかしようと
ウッドで仕上げられた茶屋にはいる。

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何気なく頼んだ米粉ソフト&シフォンケーキが
絶妙過ぎて驚いた。

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美味しいものに出合う時ってのは
予想もせず突然なんだと気づいたんだ。


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山の中、坂の上の岩の上にアンバランスな物体 [遊ぶ]

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バスで30分揺られた。刈り取られた田んぼと刈り取られる前の田んぼが
交互に目前を過ぎていく。

数分前に一旦通り過ぎたはずの三叉の道へと、バスは引き返した。
そしてその三叉の道、まだ通っていない左方面へと進路を変え進む。
知らぬ道へと吸い込まれていく体と意識。

すぐ近くに、異空間ポケットがあり、時空がゆがんで、
時間の流れもスロウになっていく。
バスの回数券の発券機が吐き出した券が、
もう一度機械に飲み込まれていく瞬間でさえ目で捉えられた、永遠に続く1秒間。

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バスを降り、坂道をのぼる。苔むした壁、射す光。

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光と闇の隙間を縫う葉は時計を止めた。
息を深く吐いてまた坂をのぼりはじめる。

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坂の上に門が現れる。
息を呑んで先を見上げる。

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巨木と老木が倒れながらも支えあい、
励ましあい、競い合って出来た自然の森を抜けた。
木々が絡み合って出来た光の塀を乗り越えて・・・

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笠森観音。岩の上にそびえたつ木造建造物へとたどり着く。

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大きなはすの葉。

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突き抜ける空。

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きしむ床を上っていく。
目前の岩肌と幾本もの柱の放つ木の香りがアンバランスになにかを刺激する。

森とも、山とも、木々とも形容し難い一体化した生命の
強烈なエネルギー。

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神々しい。

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千葉SOGO 蛇口からビールが溢れ出る店 [遊ぶ]

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SOGO千葉、地下の自然派レストラン。
『はーべすと』が夏の間ビアガーデンに。

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自然派と呼べるのか、微妙なビアガーデン。
客層も普段の様子と違った。
ガヤガヤと団体客が騒いでおりむしろ居酒屋的である。

外出帰りに寄る事が多いのだけど
その異様な光景といえばちょっとショッキングでもあった。

ともあれ、ビアガーデンは飲み放題、
食べ物はもちろん食べ放題。

サワー、ビール、黒ビール、ワイン、日本酒に、
野菜たっぷりのバイキング!!
野菜だからと後ろめたい気持ちをにふたをしつつ、
7月の中旬からのダイエットを忘れ、久しぶりに過剰摂取を楽しんだ。

あまりの騒がしさに会話するだけで喉が枯れてしまったけど。

自然派的な雰囲気がなく、おちつきがなくなってしまったので
別のいい店開拓してみようか。。

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