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君の名は?ガリガリくん [遊ぶ]

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次の日には殆ど消えてしまった
車道の雪、屋根の雪。

芝生を覆い隠した雪も数日経つと
跡形なかった。

それでも何日も太陽の下でも
ふんばって解けずに残る雪。

我慢を重ねた彼らは雪と呼ぶには
あまりに固く、美しく、
そして孤独のよう。

繰り返す真夜中の冷たく
鋭い、けれど安らぎの時間も。
動き回れぬ固い身体を、
せつなくてせつなくて、
どうにか動かそうとすると、
崩れる身体を。

翌朝の日の光は
優しさとも厳しさとも呼ぶ
温もりで溶かし、凝固する
身体を再び。

ガリガリの雪たち
スノーマンにもなれず
転がる事もない雪たち。

あといくつの命だろうと
夜を越え昼を越え。

明日の何にも期待せず
けれど明日を待ち焦がれる。

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遊びの数だけ罪を背負う。 [痩せる]

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こどもの頃からも
かなり大きくなってからも
変わらず終いに続いてる
さりげない積み重ねは
ふとした拍子に夢なのか
うたた寝の現実なのか
目を見開いてもよくわからない
脳の奥深くから
突然のよみがえりを果す。

遊びで折った鉛筆たちの分だけ
声がつまり言葉が塞がる。

投げた石が屋根に壁にぶつかり
砕けながら傷をつけた分だけ
きっと体が軋んで痛みを叫ぶ。

約束と裏切りを背負った分だけ
心の形が歪んでいって
いつもプラスとマイナスが対称では
ないのだろうな。

それでも今がこの瞬間過ぎていく事は
なにかあるんだろう。

何をも背負えるだけの
背中とリュックを持ってるんだろう。

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