FOX製作「プリズン・ブレイク」だから刑務所は「フォックス」リバー？

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塀の中よりも邪悪で残忍な塀の外。

渋谷はいつもどおり、いつだって人で溢れ返っていた。
極悪人がひしめくフォックスリバー刑務所よりも、
渋谷の街を平然と行きかう人々のほうがよほど獣なのかもしれない。

つい最近大きな報道が流れた、道玄坂を少しあがった交差点の奥、
路地裏のような湿っぽい上り坂をすこしのぼると、アルカトラズはすぐ見えた。

そこはマネーの虎に出演していた社長が作った監獄風レストラン。
店の檻の中で、これからプリズン・ブレイクのファイナル・シーズンにあたる、
シーズン４の先行試写会が行われる。

レンタル開始に先立ち、第七巻収録の2話が上映される。

鉄格子の隙間から「これまでプリズン・ブレイク」が流されている。
そしてファイナルシーズンは中盤にさしかかり、
今までのような「以下待て次号！」という終わりではなく、
本当に本当の終わりが近づいているのである。

監獄の中に並べられてた鉄パイプの椅子に深くかけ、
レンタル屋に並ぶよりもちょっとだけはやい上映を待つ。

第12話　「Selfless -セルフレス-」、第13話 「Deal or No Deal」 -取引か、否か-

照明が落とされ、主役たちが浮かび上がる。

これ以上ない個性の主役たちが、
それぞれの物語を終えていく、ファイナル・シーズン。

逃亡と戦いの果てに、ゴールはどこにあるのだろうか。

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